オルソケラトロジーとはどんな治療?
オルソケラトロジーは、高酸素透過性ハードコンタクトレンズを用いて、角膜形状を変化させ、近視を軽減、矯正する方法です。
コンタクトレンズの内側に特殊なデザインが施され、寝ている間に角膜形状を平らに矯正することで近視の改善を行います。
そのため、翌朝のレンズをはずした後も矯正された角膜形状は一定時間保たれるため、日中は裸眼でも良好な視界の快適な生活をお過ごしいただけます。
特に角膜が柔らかい若年層の方に効果とも言われており、3ヶ月から半年ほどで隔日装用で良好な結果を得られる方もいます。
レンズについて
オルソケラトロジーはアメリカで1960年代ごろから研究・施術され、現在世界各国でその安全性と効果が認められ、実施されております。2002年にはFDA(米国食品医薬品局)にて承認されている、安全性の高いハードコンタクトレンズです。
レンズはひとりひとりの角膜の形状、近視の度数に合わせてオーダーメイドとなります。
レンズは寝る直前につけて就寝し、朝起床後すぐにはずします。酸素透過性が高い素材でできており、装用したまま寝ることになります。
原理
眼球は、入ってきた光をちょうど網膜の上で焦点を合わせることでくっきりとした像として見えます。近視の場合は、この焦点が網膜より手前で結ばれるために像がぼやけて見えます。
近視を矯正するためには、眼に入る光の屈折を変える必要があります。オルソケラトロジーレンズを装用することにより、角膜の形状をやや平坦にし、光の屈折を変えます。
レンズを外した後も、しばらくの間は角膜がそのままの形状を保つため焦点は合ったままとなり、日中は十分な裸眼視力を維持できます。
装用前(近視の状態)
近視の場合、焦点が網膜より手前で結ばれるため、像がぼやけて見えます
レンズを装用時
角膜前面の形状が平坦化し、焦点が網膜上で結ばれて近視が矯正されます。
装用後(裸眼時)
レンズによって平坦化された角膜前面は、レンズをはずしても一定時間形状を保つため、日中は十分な裸眼視力が維持されます。
適応・不適応
オルソケラトロジーが適応となる方
✅日中のコンタクトレンズに抵抗がある
(乾き目、花粉症など)
✅眼鏡の装用に抵抗がある
(眼鏡の曇り、眼鏡が似合わない、仕事上の理由など)
✅スポーツをする
(激しい動き、格闘技、ウォータースポーツなど)
✅レーシック・ICLなどの屈折矯正手術に不安がある。
✅近視の進行をできるだけ抑えたい
✅軽度〜中等度近視の方
オルソケラトロジーが不適応となる方
× 近視が強い方(-4.00D以上は適応外)
× 睡眠時間が短い方
× 睡眠が不規則な生活である方
× レンズケアがしっかり行えない場合
× パイロット
また、以下のような方には使用できません。
× 医師の指示が守れず、定期受診できない方
× 妊婦,授乳中の女性あるいは妊娠の計画がある女性
× 免疫疾患(AIDS、自己免疫疾患)や糖尿病の方
× 角膜や結膜、眼瞼などに病気や異常がある方
動画でわかるオルソケラトロジー
オルソケラトロジーによる近視矯正の仕組み
オルソケラジー装用・お手入れの方法
他の矯正方法との比較
長所 | 短所 | |
---|---|---|
眼鏡 | ・手軽にかけたりはずしたりできる ・手入れが簡単である | ・激しい運動には不向き ・レンズがくもったり、視野が狭くなったりする |
コンタクトレンズ | ・強い近視や乱視・遠視でも矯正できる ・容姿に影響を与えずに使える | ・眼鏡に比べると手軽にはつけはずしできない ・ゴーグルなしで水泳には使えない |
オルソケラトロジーレンズ | ・日中は裸眼で過ごせる ・中止すれば2週間程度で元の角膜形状に戻る | ・夜間に継続してレンズを装用しなくてはならない ・強度近視や乱視・遠視は矯正できない |
レーシック | ・常に裸眼で過ごせる ・ケアの手間や追加費用がかからない | ・外科手術が必要で、元の角膜形状には戻せない ・18歳以上でないと手術を、受けられない |
治療リスクについて
オルソケラトロジーは、近視の矯正をするための特殊なコンタクトレンズを使った治療法です。しかし、いくつかのリスクが存在します。
・目の不快感やかすみ: オルソケラトロジーの最初の数日間は、目が違和感を感じることがあります。また、視界がかすんだり、光に敏感になったりすることもあります。
・眼の感染症リスク: コンタクトレンズを使用すると、眼の感染症のリスクがあります。レンズの清潔さと正しい使い方が非常に重要です。
・角膜の形状変化: オルソケラトロジーは角膜の形状を一時的に変えるため、治療をやめると元の状態に戻ります。しかし、長期間続けた場合、角膜に変化が残る可能性もあります。
・視力の安定性: オルソケラトロジーは視力を矯正するために使われますが、効果は一時的です。治療をやめると、近視が戻ってしまいます。
これらのリスクを最小限にするためには、専門医の指導のもとで正確に使うことが重要です。また、定期的な検査やメンテナンスも欠かさず行う必要があります。
治療の流れ
お支払い方法
窓口自動精算機(現金のみ)、銀行振込の2つの方法でのご対応となります。
その他注意事項
※保険適応外の自由診療となるため、治療費用は全額自己負担となります。
※医療費控除の対象となりますので、10万円を越した費用は補助が得られます。詳しくは国税庁による回答ページをご参照ください。当院発行の領収書は大切に保管してください。
※治療中止(契約終了)時には、安全上の理由からオルソケラトロジーレンズを返却していただきます。
※オルソケラトロジー治療は高度管理医療機器を使用するものであり、クーリングオフ(契約解除)は適用外です。
※1か月のお試し期間を終了後の契約料の返金はありません。
※治療の継続をご希望されても、眼の健康状態が良くない場合は、治療を終了する場合があります。
※オルソケラトロジー治療中に、眼科医による治療が必要となる場合があります。その場合の費用は別途必要です。
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「ほりえ眼科」LINEよりお問合せ受付しております。
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