◎土曜・日曜・祝日に受診しない
土曜日午後から日曜日は診察料に夜間・早朝加算50点(3割で150円)が加算されます。国民の祝日には休日加算約200点(3割で600円)が加算されます。
◎保険証・各種医療費受給者証を持参する(窓口:市町村役場)
うっかり健康保険証を忘れると医療費の全額(10割)を払わなければならないことがあります。後日持参すれば保険適応分(3割負担の人は7割)は戻ってきます。
子ども医療費受給者証の受給は年齢制限(大きく分けて0歳~就学前、小1-3、小4-中学3年)と所得制限(660万以下など)があります。助成内容は市町村により大きく異なりますので各市町村にご確認ください。
ひとり親家庭等医療費受給者証の受給は年齢制限(子供が18歳以下など)、所得制限(300万以下など)があります。詳しい助成内容については各市町村にご確認ください。
重度心身障がい者医療費助成の受給は1-3級の身体障碍者手帳をお持ちの方、知的障害のある方の一部、精神障害のある方の一部の方が対象になります。所得制限あります。
◎マイナンバーカード持参する
政府の骨太方針として「健康保険証を原則廃止する」という政府の骨太方針が打ち出されており、2023年4月から全国の診療所でのオンライン資格の導入が義務化されました。
・マイナンバーカードあり 2点(20円)
・保険証のみ 6点(60円)
◎院内処方を活用する
院内処方は「安い」「早い」「近い」。デメリット→院内に在庫のない薬がある。他科の薬を一元的に管理はできませんが、お薬手帳を見ることによって確認することはできます。マイナンバーカードと保険証を紐付けしている場合は、ご本人の要望に応じて服薬情報を医師が閲覧することができます。
◎ジェネリック医薬品(後発品)をつかう
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬の特許が切れた後に、新薬と同じ成分で作った同等の効き目がある薬のことです。薬の開発や宣伝費のコストがかかっていない分、価格が新薬の5割程度となっているため、ジェネリック医薬品を利用すると家計への負担がだいぶ少なくなります。
◎高額医療制度を申請する(窓口:健康保険保険者:保険証に記載)
※マイナンバーカードと保険証を紐付けた方は申請不要です
治療による患者さんの経済的負担を減らすために、医療機関や薬局の窓口で支払った医療費の自己負担額が自己負担限度額を超えた場合に、公的医療保険から払い戻しを受けられる制度です。なお、限度額適用認定証などの交付により、窓口では自己負担限度額のみを支払うことも可能になっています。
★70歳未満の方の自己負担限度額(外来)
・課税所得901万超 252,600円くらい
・課税所得600-901万 167,400円くらい
・課税所得210-600万 80,100円くらい
・課税所得210万以下 57,600円
・住民税非課税世帯 35,400円
*病院,診療所,歯科の区別なく,調剤薬局での自己負担も合算できます.ひとつの病院、診療所、個人ごとに計算(病院が違う場合はそれぞれ21,000円を超えていないと合算して計算できません)。
★70歳以上(外来)
・現役並み所得者 現役Ⅲ(課税所得690万超) 252,600円くらい
現役Ⅱ(課税所得380-690万 ) 167,400円くらい
現役Ⅰ(課税所得145-380万) 80,100円くらい
・一般 18,000円
・住民税非課税 区分Ⅱ・Ⅰ 8,000円
*一般=窓口負担が1割または2割の方
*病院,診療所,歯科の区別なく,調剤薬局での自己負担も合算できます.ひとつの病院、診療所、個人ごとに計算。
申請手続きに必要なもの
・高額療養費申請書(申請先の窓口等にあります)
・保険証・印鑑・支払った医療費の領収書
・医療費受給者証(70歳以上の方のみ)
・健康手帳(老人医療を受けている方のみ)
・預(貯)金通帳など払い戻しを受ける本人の口座番号を確認できるもの
・ご家族や患者本人から委託を受けた方が代理で申請手続きをすることができます。
◎生命保険の手術給付金
手術が決まったら加入している生命保険に問い合わせをしましょう。網膜光凝固術(レーザー)、後発白内障切開術、白内障手術、緑内障手術、硝子体手術、網膜剥離手術は対象になることが多いです。1万円以下の角膜・結膜異物除去術やものもらい切開(麦粒腫切開術や霰粒腫切開術)は対象外。
Googleで「保険会社名」「手術給付金」「眼科」などのキーワードで検索もできます。
◎医療費控除
1年間で支払った医療費(外来・入院・薬剤費)の総額から生命保険給付金などで補てんされた費用を引いた額が10万円を超えると10万円を超えた分は税金の控除の対象になります。(詳しくはお近くの税務署にお尋ね下さい)
*この場合,医療費は病院での医療費以外にも通院のための交通費や宿泊費,付き添いの方の交通費などもふくまれますので必ず領収書をJR窓口やホテルで貰ってください。タクシー代(公共交通機関での移動が困難な場合は除く)・ガソリン代は対象となりません。
◎特定疾患(難病指定)・小児慢性特定疾病(窓口:北海道・札幌市)
特定疾患(難病指定)・小児慢性特定疾病受給者証を持参する。眼科に関連する疾患はIgG4関連疾患、サルコイドーシス、シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群、多発性硬化症/視神経脊椎炎、ベーチェット病、無虹彩症、網膜色素変性症、レーベル遺伝性視神経症があります。所得により自己負担上限額(2,500~30,000円)が異なります。
◎紹介状なしで大病院に行かない
紹介状を持たないで大病院に行くと特別料金がかかります。病床数200床以上の病院では初診時に特別料金を上乗せできるようになっており、400床以上の大病院では義務づけられています。平均2000円ほど(全額自己負担)です。札幌医大は5,400円、北大病院は5,500円、市立札幌病院は5,000円など。千歳市民病院は特別料金はかかりません。
紹介状発行手数料は2000円(3割だと自己負担額600円)です。